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トップ > 日記・時事・業界 > 「ノクチクロン」対「α7+55mmゾナー」 後編 
前回に続き、「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2」と「α7 + Carl Zeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8ZA」との二者のうち、
どちらがより「満足度が高い」だろうか、という比較を私なりに試みる、という記事となります。
性能を詳細に測定するというのは私の力量では困難ですし、既に他所の高名なサイト様で行われていることですので、
ここではあくまで「所有した上での満足度」という、いわば感覚に頼った書き方をしていきます。
私の主観によるものですので、「このブログ主はこっちがいいのか、俺とは違うな、こいつヌルイなまだまだだな」
程度の読み方をしていただければと思います。
当ブログにいただいたコメントへの回答、という体裁ではありますが、もちろん特定の方だけに宛てているつもりはありません。

1)「画角の違い」による用途の使い分け

画角が違いますと、当然使い道も変わってきます。
広角レンズであれば建造物の内部などを広く見せるために使ったりしますね。
望遠レンズであれば風景や鳥などという、近寄れないものを撮ったりします。
ノクチクロンの換算85mmはいわゆる「中望遠レンズ」と呼ばれる画角になります。
一方、ソニーのゾナー55mmはいわゆる「標準レンズ」と呼ばれる画角に近いですね。

余談ですが標準レンズを指して「肉眼に近い画角」と言ったりしますがこの「肉眼」というものには個人差があるらしく、
「肉眼に近い画角が標準レンズ」という定義が成り立つとすれば、私にとっての標準レンズは70mm程度だろうと思っています。
このことはいずれまた。

話を戻します。
換算85mmと55mmとで、撮影する被写体はどのような違いがあるか。
経験上敢えて暴論するならば「使い道は似たようなもの」ではないでしょうか。
私の場合ではありますが、主な撮影ジャンルは「街撮り」「ポートレート」「春香さん」でして、
これらの用途ですと混ぜて使っても違和感なく使えます。(まったく一緒だ、と言いたいわけではないですよ)
もう少し大きく撮りたいな、と思ったら近寄ればいいし、もう少し広く押さえたいな、と思ったら身体を引けばいいのですよね。
一般論として単焦点は宿命的に自分が動きながら撮ることになり、それが楽しみでもあるわけで、
画角による写りの違いを最小限に抑えることも、自分が動くことによってある程度までは何とかなる。
換算55mmと換算85mmの差というのは、その「ある程度までは何とかなる」範囲内に収まると考えます。
「街撮り」「ポートレート」「春香さん」の場合は、ですが。
※補足、春香さんは「フルサイズ用85mm」では厳しいですね。
 ノクチクロンの最短撮影距離50cmという利点を活用することになります。

2)既存の他製品に比べて、価格ほどのアドバンテージはない

ここからは作例付きでいきましょう。しかもクイズ形式です(笑)
それでは始めましょう、カメラっ子クーイズ!

次の2枚はともにマイクロフォーサーズ規格の純正レンズを使用しています。F値は同じにしました。 カメラ位置は固定してレンズのみ交換し、ピントは春香さんの右目「向かって左側の目」に合わせています。 片方の写真はノクチクロンを使用しました。もうひとつは別のレンズを使用しています。 画角差をトリミングで補ってほぼ同じ大きさにしています。
Q1:ノクチクロンで撮影した写真は、A/Bどちらでしょうか? Q2:ノクチクロンではない方の写真には、レンズは何を使用したと思いますか?
A 1 B 2 答えは後で。続けて第二問!
次の2枚はともにソニーα・Eマウント規格の純正レンズを使用しています。F値は同じにしました。 カメラ位置は固定してレンズのみ交換し、ピントは春香さんの右目「向かって左側の目」に合わせています。 片方の写真はゾナー55mmを使用しました。もうひとつは別のレンズを使用しています。 画角差をトリミングで補ってほぼ同じ大きさにしています。
Q1:ゾナー55mmで撮影した写真は、C/Dどちらでしょうか? Q2:ゾナー55mmではない方の写真には、レンズは何を使用したと思いますか?
C 3 D 4 いかがでしたでしょうか?答え、分かりましたか? ここで私は別にクイズを出してドヤ顔したかったわけではありません。 ノクチクロンは17万円、ゾナー55mmは9万円程度します。出題されたもう一つのレンズはそれぞれ半値以下です。 これをご覧の皆様は、倍、いやそれ以上の価値をノクチクロンとゾナー55mmに感じられましたでしょうか。 つまりは「そんなに違わないんじゃないの?」ということが言いたかったのであります。 3)高価なレンズの価値 上で「ノクチクロンであれ、ゾナーであれ、価格差ほど大きな性能面でのアドバンテージは無いのではないか」 という趣旨のことを書きました。 ただし上で比較対象にしたレンズは私もそれなりに厳選しましたから、ここで正解を申し上げてしまうと 「何だそりゃ、その比較じゃあ性能差なんてわかんネーYO!」と思われてしまうことは間違いありません。 でも、比較してじっくり見比べて決定的な差があろうがなかろうが、ノクチクロンやゾナーは優れたレンズなのです。 性能面のことを言っているのではありません。カメラを構えた時の気持ちの問題です。 風景が美しかろうがカメラが立派だろうが、撮るのは人間です。人間の気持ちが写真の出来を左右すると思います。 多くのプロカメラマンの写真を無数に見比べる仕事をしておりますと、おぼろげながら写真の上手・下手が分かってくる気がします。 プロが仕事してるんだからその場のメンタルで結果が違うなんてあり得ない、なんてこたーない。露骨に違うと思います。 「他人が撮った写真の良し悪し」が漠然と分かることが、自分の撮影力向上に直接つながらない点が問題なのですが、 これはまた別の機会に。 写真の出来に最も影響を与えるのは、撮影者のテンションの高さだと思います。モチベーションと言い換えてもいい。 もちろん無駄にテンションを上げて盛大に空回りすることもあります。しかしドンヨリ撮っている時よりマシだと思います。 では、撮影の時に「自然にテンションが上がる」ことがあるとすれば、それはどんな時か。 ここからは私の主観ですがいくつかありまして、例えば 「撮りたいと思っていた、初めて見る被写体」「撮りたいと思っていた、自分好みの被写体」など、まあ色々あるんですけど。 そしてその中には、「使いたいと思っていた機材」というのもありますよね。で、それは「高価な機材」だったりするわけです。 「大きく、重く、高価なレンズは良いレンズ」という言葉は田中希美男氏でしたか。 そこに加えて「(大きく、重く、高い)良いレンズを積極的に使うことも上達に寄与する」ということも著書で書かれていました。 性能が良いレンズを使っているのだから写りも良くなる、それ以上に、 「良いレンズを使っているのだから良い写真が撮れるはず、もしくは良い写真を撮らねばならない」という暗示もはたらく、と。 私はそれに同意します。 誤解を恐れず書きますと「機材に使われる」のもまた、楽しいものなのであります。 デジタル一眼レフを初めて手に取ってから1年ぐらいだったか、それまで「キットズームレンズ」ばかり使っていたんですけれども、 衝動的に財布を空にして「Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4.ZA」を手に入れ、初めて使った時に目が開いた気がしました。 初心者ペーペーの私でもこんな写真を撮ることができるのか。 それ以来私は「純正、高性能、単焦点」をキーワードにしているかのようにレンズを集めまくりました。 高価なレンズは良いレンズ、それを揃えるのは妬まれたりすることもありますが決して悪いことではない。盗むわけじゃないですし。 お財布と折り合いがつく限り自分が求めるベストの機材を求める姿勢、これは大事だと思っています。 DSC08082 4)で、結局どっちが良いのよ ここまで、「ノクチクロン」と「α7+ゾナー55mm」の二者について、 性能面での比較、それぞれのマウントの廉価版レンズとの比較を行ってきました。 そして「性能面でそこまで差がないにもかかわらず高価なレンズを敢えて持つ意義」についても書きました。 その上でどちらがいいか、ですけど。私の答えは。 どっちでもいい。手に馴染んだ方、気に入った方を買うのが良いでしょう。 であります。 突き放すような書き方ですみません(笑 ここで「ノクチクロンの圧倒的な性能が」とか「フルサイズの描写力が」とか書くことはできるかもしれませんが、 そんなことは他のサイトでも行われていることですし今更性能面の評価をしたところで何になるというのか、と。 ここまでで、両者の実力が拮抗していることは書いてきたつもりです。 その上で「手に馴染んだ方」つまり実際に手に取って、気に入った方を買えばいいのではなかろうか。 この「実際に手に取る」というプロセスがものすごく重要だと思います。 見た目とか大きさとか、持った時のずっしり感とか、逆に軽くて軽快なのが良いな、とか、 満足感に直結する要素「所有する喜び」は、最後は自分で持ってみるしかないと思うわけです。 これが結論です。 EM142145 今回はこの辺で。 最後は投げやりな結論になりましたが、書きたいことは書けたかなと思っています。面倒になったわけではないですよ! 思うに、この二者の優劣なんか、そもそも私につけられるわけがないのですね。両方気に入って使っていますので(笑 どちらも私の大切な家族なのです。 またぜひお立ち寄りください。よろしくお願いします。 m(_ _)m
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