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2014/02/01 Sat 23:45 マイクロフォーサーズ
久々にオリンパスの名機「OM-D E-M5」関連エントリとなります。
今回はお便りからご紹介します。
少し前に掲載した記事にいただいたコメントからの抜粋です。
同じ方からいただいた複数のコメントからつなぎ合わせたものですが、趣旨を違えるようなことはしていません。

>今までデジカメやスマホで撮影していたのですが、つい最近EーM5を購入。
>全くの初心者で絞りやらシャッタースピードやら何もかもわからず
>どのモードが良いのか?すらわからず状態でして…
>考えたら、全くの初心者なんだからオートからスタートなのにと…

コメントありがとうございます。一応ことわっておきますが自作自演ではございません(笑)
まず、初のレンズ交換式にE-M5を選ばれたそのチョイスが良いですね~。
OM-Dは、私達のような素人にも優しいプレミアムミラーレス!なのです!
しかも、先日ファームアップ(カメラ内プログラムのリニューアル)が行われました。
発売後2年近く経過し、代謝の早いデジタルの世界ではそろそろ次モデルの影がちらついてもおかしくない頃なのですが、
まだまだE-M5はバリバリの現役モデルでございます。
EP500338

で、使い方のコツというか取っ掛かりですよね。
撮影時にカメラでいじる設定項目がとても多いですので、その全てを把握するのは大変ですし、
何よりみんな「全ての設定項目に、撮影の度に変更を加えて」撮っているわけではありません。

スマホやコンデジから「レンズ交換式」に乗り換える時、人はレンズ交換式に何を期待するか?
きれいな写真、というと当たり前のように聞こえますが何やら漠然としていて具体性がありません。
例えば「ノイズの少ないクリアな写真」ということであれば、コンデジでも最近は綺麗に撮れますからレンズ交換式である必要はありません。
やはりレンズ交換式を使う以上、スマホやコンデジでは味わえない写りを期待するわけですが、それは何かと尋ねたら。あーベンベン。
やっぱり「ボケ」だと思うのです。

スマホやコンデジより写りが良いことを期待してレンズ交換式を始める

スマホやコンデジでは得られない写りの代表格が「ボケ描写」である

一方、カメラの設定等は慣れないうちは混乱して覚えづらい

スマホやコンデジとは一味違う写りが実現し、かつ、最小限の操作で「慣れていく取っ掛かり」にするには?


ということで、
当ブログ的な「使い始めの入口としてこんな風に始めてみてはどうでしょう」ということを書かせていただきます。
結論を先に書きますと、
1:「A(絞り優先)」モードの使用
2:写真の明るさは「露出補正」で調節する
3:AFは「中央一点」のみ使用
という感じです。
OMD00347

1:「A(絞り優先)」モードの使用

Aモードですと「F値」というのを(レンズごとに限界はありますが)自由にいじることができます。
それを最小値にしますと、例えばこのように、背景をぼかして立体的に見せることができます。
OMD00341

私はこの「ボケ表現」を写真を撮る際の大きな要素と思っています。
ボケない写真であれば、それこそスマホでもコンデジでも撮ることができますので。
OMD00353

カメラで設定できる項目というのは大変多いのですが、その中でも特に重要な項目、
「ISO感度」と「WB(ホワイトバランス)」は、とりあえずオートに設定します。
それぞれの意義が分かった時には自分の意思で数値を変えるのが良いのだと思いますが、
今回は「Aモードを使用して『絞り』を把握する」という趣旨で話を進めています。

2:写真の明るさは「露出補正」で調節する

多少なりとも写真関連のウェブサイトや書籍を見ていますと、「露出」という言葉が出てきます。
「露出」という言葉は「写真の『明るさ』という言葉を言い換えたもの」と考えて問題ありません。
写真の明るさとは、「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度(いそかんど)」の三要素をいじることによって決まります。
ただ、その三つをいつも人間が把握しているというわけではありません。カメラ任せ(オート)にする部分が出てきます。
以下、大雑把にまとめます。
名称未設定-1
ということになります。

カメラは「まあこのぐらいが無難なだろ」という明るさを測る機能を持っています。
私達が時として何も考えずにシャッターを押した場合でも、そこそこ見られる無難な明るさに写るのは、この機能のおかげです。
「M」モード以外の「カメラ任せにする部分」がある場合、カメラはその「無難な明るさ」で撮ろうと試みます。
さてここで「M」「S」「A」「P」「AUTO」それぞれで人間がいじることができる要素を、手動ですべて明るくしたとします。
その時、写真の明るさはどのように変わるのか。それがこちらです。
名称未設定-3
今回はAモードだけに限って話を進めますが、

「Aモード」で「絞り」を調節しただけでは、写真の明るさに変化は無いということです。
絞りをいじって明るくしようとしても、カメラが「シャッタースピード」「ISO感度」を自動的に調節して、同じ明るさを維持しようとするからです。

ですので、私達が写真の明るさを変えるためには「別途、カメラに『今回は明るく撮りたいんだ』と意思表示する」必要が出てきます。
それをやってくれるのが「露出補正」という機能です

この露出補正とは、「写真を明るく(暗く)してくれ!」とカメラに指示するというもので、
ここで明るく(露出補正プラス)とか、暗く(露出補正マイナス)とか指示しますと、
カメラが自分に任せられた三要素(Aモードなら「シャッタースピード」「ISO感度」ですね)を、明るく撮れるように調節してくれるのです。
いわば「明るさ変更をカメラに頼む代行業」みたいなものですね。

3:AFは「中央一点」のみ使用

余談になるのかな?こちらは「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」が写真に与える影響です。
名称未設定-2
これらの性質を逆用して、写真表現に生かしていくわけです。
今はAモードの話になりますが、絞りを明るく(=F値を小さく)しますと、それだけボケが大きくなるわけです。
これが冒頭で書いた「スマホやコンデジでは味わえない、レンズ交換式ならではの表現」ということにつながります。

さて、その「ボケ」なんですけれども。
「ボケ」は、ピントを合わせた部分の手前と奥に、離れていくほど大きくなります。
ピントを合わせた部分とはその写真の主役ですから、その部分はピシっと綺麗に写り、その前後がボケることによって、
主役が引き立つ効果が望めるわけです。
この写真で言うとゴディバの缶にピントが合っており、後ろの間接照明がボケていることでゴディバが浮き上がって見えるわけです。
OMD00345

この場合、ボケの加減も重要ですがもっと大事なのはピントを合わせた部分がクッキリはっきり写っていることでして、
ピントをちゃんと合わせることができるようになるのが、写真の見栄えを格段にアップさせます。
OM-Dならは画面中のいろんな場所に「ピントを合わせる点」を移動させることができますが、
さしあたり「ああ、ピントが合うとこんな写真になるんだ」ということが実感できるまではど真ん中の一点で試すことをオススメします。

ピクルスのスリッパですが、正面を向いている方にピントがしっかり合っていて、モコモコがちゃんと描写されています。
真っ先に見る部分にピントがしっかり合っていると、写真自体が引き締まって見えるものです。
この写真の出来はともかく(笑)
OMD00356

ピントをしっかり合わせて、それ以外の部分をぼかしていく。
それが当ブログ的な「レンズ交換式を手にして最初に挑んで欲しい表現」であります。
余談ながらボケを得やすい四要素というのがありまして、
●開放 絞りは明るい(F値は小さい)方が、よくボケる
●望遠 焦点距離は長い方が、よくボケる
●接近 カメラは、主役の被写体に近付いたほうが、他の部分がよくボケる
●距離 背景は、主役の被写体から遠いほうが、よくボケる
ということで、当ブログ的に2本目のマイクロフォーサーズレンズを検討するならば「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」となります。

「レンズ交換式カメラを初めて持って、それを使って写真を撮ることにスイッチが入る」瞬間があるとするならば、
私はそれを「ボケ描写に感動した」時だと思っています。
だって、細部までボケずに描写されている写真は、スマホでもコンデジでも撮れるのですから。

ですので、ボケをしっかり得られる撮り方をまずはオススメしたい。
ボケを生かすためにも、ピントをしっかり合わせることに取り組んで欲しい。
また、煩雑な操作に音を上げることのないよう、
最初は「絞り」「露出補正」だけを操作して撮り、
カメラに苦手意識を持つことなく馴染んでいただき、

そこから得られる感動で、次の写真を撮る意欲につなげて欲しいと考えます。

たいへん長い記事になりました。長文をここまでご覧いただきありがとうございます。
良き写真生活を送られることをお祈りいたします。
いちばん上の写真以外は、すべて「OM-D E-M5 + M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm F3.5-6.3 EZ」で撮りました。
このレンズには「マクロモード」も搭載されていまして、通常のレンズよりもう少し被写体に近寄って大きく写すことができます。
このレンズの多機能性、使いドコロの多さを象徴する機能だと思います。
OMD00346

次回もこの組み合わせで撮った写真を作例に、記事を書こうと思います。
またぜひお立ち寄りください。よろしくお願いします。
m(_ _)m
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