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2013/09/10 Tue 22:23 マイクロフォーサーズ
今回は写真無しです。
本日、オリンパスから「OM-D E-M1」が発表になりました。
カメラ業界界隈ではかなり話題になっています。
その理由は大きくふたつ、
「あの名機『OM-D』の名を冠するボディだから」
そして
「フォーサーズとマイクロフォーサーズの統合が発表されたから」
であります。


結論から書きますと、今回私はOM-D E-M1に対しては様子見です。
全国各地で行われるお披露目イベントにも、私は今回は行かないつもりです。
理由はもちろん「実物を手に取ったら欲しくなるに決まっているから」ではありますが(笑)、
それ以外の大きな理由ももちろんあるのです。以下にそのあたりのことをダラダラと書かせてください。

●PEN E-P5の存在

以前に「PEN E-P5」を購入した直後の感想として「OM-D E-M5に満足しているならば、E-P5は購入の必要なし」ということを書きました。
OM-D E-M5に比してのPEN E-P5の優位性はISO100、SS1/8000だったわけですが、
逆に言うならばそれらが求められる状況以外では、性能的にPEN E-P5はOM-D E-M5と大差なく、
むしろ防塵防滴などのメリットを勘案すれば、OM-D E-M5の方が取り回しに優れる場面も多々ありました。
このことを更に言い換えますと、「今のオリンパスボディはすべてOM-D E-M5世代」であり、
PEN E-P5はOM-D E-M5のバリエーションモデルである、とも言えます。
撮影環境によって持ち出すボディが交互に替わるだけで、劇的に進化したボディというわけではありません。

PEN E-P5がOM-Dの派生形であることはここで偉そうに書くまでもなく周知の事実でありますが、
ではPEN E-P5の中の「OM-D E-M5的」なる部分とは何か。
私的には「ソニー供給の新型センサー」「五軸手ぶれ補正」のふたつに尽きる、と思っています。
このふたつのどちらが欠けていても「PEN E-P5」の魅力は半減し、私としても購入していたかどうか。
更に言いますと、PEN E-P5は「OM-D E-M5の機能を収めるために生まれた」とも言えるほどの兄弟機っぷりなのです。

では、PEN E-P5はいったい誰のために生まれたのか。
私のようにOM-D E-M5に満足していながらもPEN E-P5に手を出すような人間は少数派かと思われます。
OM-D E-M5を欲しいと思いつつも何らかの事情で購入を見送っていたハイアマチュア、というのは考えられますがこれも少数ではないかと。
(PEN E-P5と比較してもOM-D E-M5を選ぶでしょうきっと)
ですからオリンパスが真に狙ったのはフリダシに戻ってやはり「PENの購買層」ではないかと思うのです。
つまり、PEN E-P5は「PENユーザーに『真のOM-D画質』を提供するためのボディ」だったわけです。

●OM-D E-M1の存在

今回のE-M1は、オリンパスの最上級機として登場したわけですが、その最大の目的は「フォーサーズユーザーの救済」であろうと思われます。
フォーサーズについては今回「統合」という言葉が使われていますが、新製品の開発はもうしませんよ、ということですよね。
ただしフォーサーズのレンズ資産を活かせるボディとしてE-M1を用意しました、と。
つまりは、オリンパスがフォーサーズユーザーに対して「けじめをつける」ためのボディなのではないかと。

ただし、そんな後ろ向きな開発動機でE-M1が誕生したはずがありません。
オリンパスとしてはフォーサーズユーザーに対してどうしても実現させたかったことがあったのではないでしょうか。
私はそれを「フォーサーズ版OM-D」の製品化であろうと推察します。

ズイコーデジタルレンズもマウントアダプターを使用すればOM-D E-M5に装着できますが、AFへの対応が完全ではありません。
旧来のフォーサーズユーザーがそれに満足するとは思えず、E-M5が名機であってもE-5を捨てることはできなかったと思われます。
今回晴れてズイコーデジタルレンズへのAF対応が万全ということで、(心情的にはともかく)移行することは可能となったわけです。

ファインダーについては、フォーサーズユーザーの抵抗感は大きいのかもしれません。その点はお察しします。
しかし、EVF生活にも、個人差はともかく意外に馴染めるものではないでしょうか。
決して光学ファインダーを軽視しているわけではありません(私もファインダーに惚れてα900を買った人間です)。
昨今のデジタル技術の進歩はすさまじいですから、EVFの進化もかなりのものであります。
いずれ納得のいくEVFが登場するでしょう。たぶん。

オリンパスの側から考えたら、もうこれしかソフトランディングの方法はなかったのではないでしょうか。
「デジタル時代のユニバーサルマウント」と大宣伝されたEシステムが、わずか10年で終焉を迎えるという。
しかもそれが「デジタル技術の進化による」ものですから、これはもう皮肉としか言いようがない。

さて、そんなE-M1ですが、では何故名前だけでも「E-7」としなかったのか。
これはもう、オリンパスが「OM-Dを使わせたい」と考えているから、としか思えません。
E-M1はボディ価格で14.5万円という、パナソニックGH3を超えるマイクロフォーサーズボディ最高価格となっています。
E-M5が10.5万円ですから4万円程度の価格上昇ということになるわけですが、
E-M1のE-M5との最大の相違点が「像面位相差AF対応センサー搭載」にあり、像面位相差AFはフォーサーズレンズ専用の機能ですから、
その価格差は事実上「フォーサーズユーザー救済の目的に吸収されている」ということが言えるのではないでしょうか。
余談ながら、E-M1の14.5万円という(マイクロフォーサーズとしては高い)価格は、
フォーサーズユーザーの目にはむしろ格安に見えていることかと思います。E-5後継機が15万弱、お得ですね。

新製品にいち早く飛びつく(私も含めた)機材マニアならともかく、
マイクロフォーサーズユーザーにはE-M5がありますから、あえてE-M1を持つ必要がありません。
それを踏まえて考えますと、E-M1は本質的に「フォーサーズユーザー向けのOM-D」であろうと思います。
言い換えますとOM-D E-M1は「フォーサーズユーザーに『OM-D』を提供する」のが目的であるわけです。

●ということは

オリンパスマイクロフォーサーズユーザーのハイアマチュアには既に「OM-D E-M5」があります。
オリンパスPENのユーザー、もしくはPENに手を出しそうなライト層には「PEN E-P5」が登場しました。
最後にフォーサーズユーザーというヘビー層に対して「OM-D E-M1」が出てきました。

これでオリンパスは自社のカメラを手にとってくれそうなあらゆる層に対して「OM-Dもしくはその同等品」を提示したことになります。
PENユーザーに向けのOM-Dに「PENの外観」を与え、フォーサーズユーザー向けのOM-Dに「像面位相差AF」を与えた、
と書き換えると、私の考えも整理されます。

OM-Dによっぽど自信があるのですね。いやそれだけの実力はあると思います。
使っていて実感します。ボケ量以外はフルサイズにも負けてません。

が、そのボケ量の差故に、オリンパス以外のユーザーはE-M1レンズキットを買えるに足る金額を手にしたら、
EOS6DやD600に行くでしょうね(笑)
悲しいけど、これセンサーなのよね。
ソニーなんか見向きもされませんね(核爆)

かえすがえすも、OM-D E-M1はフォーサーズユーザーのためのボディである、というのが現時点での私の感想です。
最後に、噂に乗っかって想像もしくは妄想レベルの推測をさせていただき、
かつ人情話的に昇華させてみようと試みるならば、

~オリンパスは既に「スピードで位相差に負けないコントラストAF」を実現しており、むりやり像面位相差AFに路線変更する理由がない。
しかしそれでもなおE-M1に像面位相差AFを搭載したのは「フォーサーズユーザーの利便性」のために他ならず、
虎の子の技術「五軸手ぶれ補正」をバーターで放出する条件を呑んででも、ソニーから像面位相差AFセンサーの供給を受けた~

というストーリーが脳内をよぎります。
単なる切り捨てではなく、本気で「統合」という言葉が嘘にならないよう最善を尽くした、と思えます。
まあ、何の根拠もない妄想です(笑)

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
オリンパスの新型ボディ、栄えある発表の日ですから何か書かねばと思ったのですが、
私的見解・感想をまとめただけの雑談ですから大目に見ていただければと思います。
次回はα99で撮った写真を載せるつもりです。
αといえば最後に余談ですが、今回E-M1を泣く泣くスルーしますのは、今月後半にも発表が噂されている
「フルサイズNEX」を待ちたいという事情によるのも大きいのです。
さすがに今後数カ月間でE-M1とNEX-9を両方ゲットする財力はありませんでした(^^;
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