ソニーα・マイクロフォーサーズのデジタル一眼カメラで撮影した動画や写真、初心者向けや撮影現場で使える撮影術や新製品レビューも豊富。クリスマスイルミネーションなど季節ごとの写真も充実しています。読み物としても充実させることを目指しています。
トップ > ソニーα > α99でのポートレート撮影に絡めて、AF機能について雑感
2013/03/11 Mon 23:34 ソニーα
今回は私がツイッターでつぶやいた内容を元にして書いてみます。
仕事で人物撮影(女性、ポートレート)を、α99を使って行ったのですが、そこで感じたことをまとめます。

仕事で撮った写真はさすがにブログに掲載することはできませんが、
簡単に機材をご説明いたしますと、

ボディは「α99」、
レンズは「カールツァイス バリオゾナー T* 24-70mm F2.8ZA」

という組み合わせでした。
会社持ちの大型ストロボ機材一式は使用せず、手持ちの機材を工夫して行ったのですが、
ライティングについてはまた別の機会に採り上げます。
今回はAF機能について書いていきます。



↑α99のAFエリア19点の配置が中央に寄っている、というのは問題点としてしばしば指摘されてきたことなのですが、
私自身、今まではそれを問題だと感じたことはありませんでした。
今回、「やっぱり微妙に狭いな」と感じました。まあ、ぶっちゃけ狭いですよね(笑)



↑ピントは「カメラに近い方の目に合わせる」のが定番とのことで、もちろん撮影意図によって好きにすればいいのですが、
私的にも目にピントが合っていないポートレートは間が抜けているように感じられます。
ただ、人物撮影はテンポが大切とも思っていますので、マニュアルフォーカスでゴリゴリ追い込んでいく方法が、
必ずしも正しいとは思えません。
結局AFに頼りますし、AFも全知全能ではありませんので外れていることも多いのです。私の場合は約5割。



↑私も仕事で撮っているとはいえ素人に毛が生えたようなものですので、百戦錬磨のポートレートカメラマンさんには遠く及びません。
ですので、今回のトピックで言えばフォーカスですが、機材に頼れる部分は頼ろうという発想に至ります。
100枚撮って100勝という力量はありませんが、全滅するわけにもいかないのです。



↑ゾーンAFはAF測距点(α99で言えば19点)を左・中・右の3エリアに大別し、撮影者がその3つを切り替えながら撮る方式です。
カメラを縦に持てばゾーンは上・中・下になるわけです。
選択したゾーン内の、どの測距点でピントをあわせるかはカメラまかせとなります。



↑「ワイドAF」は測距点全体からピントを合わせる一点をカメラが勝手に選びます。
「ゾーンAF」は撮影者が指定した一部の測距点の中からピントを合わせる一点をカメラが勝手に選びます。

※ソニーαメーカーサイトより、AFシステム説明のために引用しました。
http://www.sony.jp/ichigan/products/SLT-A99V/feature_6.html




↑顔検出とは、文字通り人間の顔を検知して勝手にピントを合わせに行く機能のことなのですが、
これと「ゾーンAF」とを併用することにより、撮影者が測距点を直接選択するよりもスピーディーな撮影が可能になります。
そして、これが思ったよりも目にピントが合っているのです。不思議なことに。
これは想像ですが、顔検出によるピント合わせは、目を主体にピント合わせするよう調整されているのではないかと。
顔を検出する=目口鼻を認識できるわけですから、目にピントを合わせることは可能かと思われます。
でないと、あの歩留まりの高さが理解できません。



↑人物撮影において「ゾーンAF」と「顔検出」を併用するとピントの合う確率を上げられる、というのが今回の要旨ですが、
それって、顔検出だけONにしてりゃいいんじゃないのか?
というご指摘は当然あろうかと思います。ごもっともな話です。
顔検出AF機能を本気で使おうと思ったら、

「ワイドAFと組み合わせる」=カメラが「19の測距点全部」を使って顔を探す
「ゾーンAFと組み合わせる」=カメラが「撮影者が指定した一部の測距点だけ」を使って顔を探す

という使い方になると思うのですが(中央一点+顔検出ONだと、中央優先で事実上AFにおける顔検出は無視される)
ゾーンAF機能と組み合わせることにはワイドAFとの組み合わせよりも意味があると思っています。つまり、
「ゾーンAF+顔検出には、より撮影者の意図が込められている」と実感するからであります。

モデルさんにポーズをとってもらい、ファインダーをそこに重ねて、ピントを目に合わせますよね。
その時、「ワイドAF+顔検出」ですと、顔をAFエリアに配置すること以外はすべてカメラ任せとなります。
それに比べて「ゾーンAF+顔検出」ですと、自分の意志で顔の配置を決める感覚があるのです。
人間の介入度の差、ということになるのでしょうか。
結果は同じですから自己満足ではあるのです。が、それでも「自分で撮っている感」がより大きい方で撮りたい。

なんじゃそりゃ、顔検出機能を使っている時点で人間の介入度云々なんてナンセンスではないか、
と思われる方もおられるかと思います。そのご指摘もまた、ごもっともです。
しかし、それを言うならそもそもAFというシステム自体が人間の介入度を下げている、とも言えますし、
カメラという機械を使っている行為そのものが人間の介入度を下げている、とも暴論できなくもありません。
要は、「どこまでを人間の力で行なって、どこからをカメラに頼るか」という問題であり、
その境界線は人それぞれではないか、と思っているわけです。

例えば。
「手ぶれ対策」はそもそも撮影者の知恵と経験で工夫すべきもの、だったはずですが、私はカメラに委託したいと思っています。
「ズームレンズ」に頼ることが多い構図変更の場合では、私は極力単焦点+撮影位置の変更で乗り切りたいと考えます。
「トリミング」することを考慮すれば現場では大雑把に撮ればいいのでしょうが、私は下手なりに現場で構図を考えたいです。
というように、それぞれの命題について自分で解決するかカメラに頼るか、それはまさしく十人十色だろうということです。

まとめます。

カメラにどこまでの作業を任せるか。それは人それぞれではないか、と書きました。
仕事でポートレート撮影をする場合。私が現時点での未熟な腕前にすべて頼ることは危険、
結果を出すしかない状況で、特に迅速なフォーカシングにおいてカメラの機能に頼ることは有効な手段である。
α99の場合、「顔検出」が秀逸で、ポートレート撮影においても役に立つ。
が、さすがに全てを任せきることには抵抗がある。「ゾーンAF」で構図に対する意識づけが出来る

といったところでしょうか。
もちろん、全てを自分の腕前で勝負できるならそれがベストだと思います。
が、現代はそんな時代ではないことも事実であります。
有効な機能は喜んで使わせていただきながらも、
カメラに使われることなくカメラを使いこなしていきたい。そんなことを思った日でありました。

関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加 follow us in feedly Subscribe with livedoor Reader
Secret

TrackBackURL
→http://dtr2008.blog32.fc2.com/tb.php/555-a4f53e35