横浜で撮り歩きした後に居酒屋でカメラ談義しました
ここ数回書いてきた「横浜編」今回が完結編となります。
象の鼻パーク~赤レンガ倉庫~マリンアンドウォークヨコハマ、と歩いてきて、
みなとみらいにたどり着きました。
ここで居酒屋で食事会、ついでにその時のトークを収録させていただき、YouTubeで公開いたしました。
モノクロ勝負!?
とにかくご覧いただければと思います。
今回の特徴は「生配信」ではなく、「収録、のち編集して公開」という点にあります。
というわけで、みんなー!動画のじっかんっだよー!
会話音声データの編集
今回当ブログに初めて登場した要素が「会話音声データの編集」です。
従来ここで掲載してきた動画は「現場で収録された音声トラックを全削除し、BGMと差し替える」という形で作ったものでした。
が、今回は会話データを活かすことが主眼、というか主役ですから、そちらに手を入れました。
具体的には、
使える部分を選んで、つなぎ合わせる
これはユーチューバーやポッドキャストなどでよく見られる手法であり、私もそれを真似ています。
例えば「瀬戸弘司」さんは編集過程自体を動画にして掲載しておられ、実践ノウハウを勉強させてもらいました。
音声トラックの波形を見て、(動画でありながら)音声メインに削っていく、というノウハウは大いに参考にしました。
今回の居酒屋動画では、喋っている内容を逐一チェックする必要があり、また、周囲の雑音も大きかったですので、
波形だけを見て判断することは難しい状況でしたが、それでも有用でした。
無駄な「間」を消して会話のテンポを向上させる
素人の雑談を聴かせよう、というわけですから、少しでも面白く聞こえるように、という努力はしました。
具体的には会話のテンポです。
素人の会話、しかも他人に聴かせることをあまり意識していないですから、話の内容以前に「聴かせるに堪えない」のが事実です。
「ボケ」とか「オチ」とか、そういう発言があっても、反応するのに半瞬遅れたりします。
そういう「余計な『間』」を、細かく削ってテンポを維持しようとしました。
プロの芸人さんは偉大だわ(笑)そのことがよく理解できました。
老舗有名ポッドキャスト「ワンボタンの声」さんはさすが関西系と言うべきか、トークのリズムを大切にした編集をしておられます。
よく聴くと細かく手が入れられていて、勉強になります。
雑音をカットし、聴きやすくする
今回収録(撮影?)した場所は、居酒屋さんでした。
ピークの時間帯をずらす形で入店できましたので、周囲は閑散としており(両隣は空席でした)、お店も静かな雰囲気でした。
が、お客さんがゼロというわけではなく、居酒屋さんですから客数は少なくてもそれぞれの会話の声は大きくなりがちです。
一組騒いでいるグループがいて、でもかなり離れた席でしたから「音源には影響が少ないだろう」と思っていましたが、
自宅に帰って聴き返したら、盛大に「ウェーイ」を拾っておりました(笑
その他、店内BGMや皿をテーブルに置く音などの「自分達がたてた音」なども相まって、音源はかなり荒れていたのでした。
これを何とかできないか。
思いついたのは「Adobe Audition」を活用することです。
Adobe Auditionとは、映像の音声トラックを編集することに特化したソフトウェアで、
できることの例を挙げますと「複数トラックをミックスする」「波形・スペクトル表示を直接操作してノイズリダクション」「不要部分のカット」など。
おたまじゃくしを五線譜に置いていくいわゆるDTMソフトとは異なり、音声データをゼロから作り出すことはできません。
あくまでも「既にある音声データ」をいじくり回すためのソフトです。
私のような素人目からは「え?音声データってここまでいじれるの?」という驚きの効果が得られます。
…が、今回は少し試した後、使うのをやめました。
トーク自体はYouTubeにアップすることを想定し、「動画」として制作したのですが、
Premiere ProとAudition の同時起動が我が家のPCではスペックが足りず、非常にキツかったのです。
結局Premiere Proのノイズリダクション機能(ある程度似たことができる)を使用して作成しました。
設定をもっと追い込めば音質も更に良くできたのかもしれませんが、私の根気が続かなかった(笑
過度にノイズリダクションした結果、ちょっとケロケロ言ってます。
生配信より良いかもしれないな
従来当ブログでは、居酒屋トークを動画公開すること自体は、しばしば行なってきました。
ただ、今までは「Twitcasting」略してツイキャスを利用し生配信、その場でのライブということを強く念頭に置いていました。
今回はそれとは異なり、収録→編集を経て公開、という手順を踏みました。
理由は色々ありますがやはり「一度やってみよう」と思った、という点に尽きます。
その上で、生配信でなく「収録→編集」することのメリットも感じられましたので、挙げてみます。
セッティングが楽
スマホいっこで音質も画質も不問、とにかく流せればいい、という場合はともかく、
PC使ってマイク使ってBGMをその場でミックスして流す…これは私の能力では対処できない!と痛感しておりまして。
私の能力を超えるトラブルなんかもありますから、ある程度作り込もうと思ったら生配信では限界があります。
速報性・リアルタイムの反響=生配信
コンテンツとして聴かせる内容=収録
という図式になるのではないでしょうか。今回の内容が「聴かせる内容」かどうかはともかくとして。
で、私には生配信時の音声処理能力は足りませんが、動画撮影のノウハウであれば多少はありますので、
カメラを固定してマイクを置いて、とりあえず撮ろう、後で編集しよう、というのはベターな選択、てか安全パイだったりするのです。
報道しない自由
加えて「編集(=公開する部分を選び、切り出してつなぎ合わせる作業)」をするわけですから、
撮影・収録した内容の中から、取捨選択するということになります。
ここに「作為」が生まれる余地があります。
完成度を求めるにあたって不要と判断した部分や、
冗長な出来にならないように、収録時間の限界から泣く泣くカットする部分など、
作り手の意思によって、採用する部分と捨てる部分が出てくるわけです。
更に言えば、編集する人間が「気に入らない部分」は自由に切り捨てることができる。
今回も、一箇所だけ、ちょっといやらしい編集をしました。登場人物3人のうち、私だけにメリットのある編集です。
たぶん「どれだけ聴き返しても」誰にも分からないと思います。
別段私が編集技術を自慢したいというわけではありません。ソフトさえ操作できれば誰にでも簡単にできます。
素人でも、発言者が意図したニュアンスを曲げることは容易である。
ましてや「自分の気に入らないトーク」はまるっと「無かったこと」にできてしまう。
昨今のマスコミの報道姿勢を象徴する言葉として「報道しない自由」というものがありますが、これは的を射抜いていますね。
都合が悪いことは、パソコン上でチョチョイのチョイで、いくらでも抹殺できます。
報道機関ってお気楽な仕事ですね。心底実感し、また、あらためて恐ろしいと感じましたよ。
反省点もありますよ
トーク技術の向上
居酒屋のトークですから基本的にはグダグダです。
そんな中、「収録し、編集し、公開する」というのは私の勝手な判断で勝手に始めたことですから、
私以外の方のトークは「動画の完成度」に対する責任はありません。呑みながらの話ですから。
しかし私自信については課題が多い。
「自分が喋りたいことばかりではなく、もっとトークを回していかねばならない」
「トピック毎にオチをきれいにつけなくてはならない」
その他もろもろ、私には反省点があります。今後に生かす所存です。
音質の向上
主に機材面の話になりますが。
今回使用した機材は「α7II + FE28mm」です。
レンズはこの際どうでもよろしい。音声収録については本体マイクを使用しました。
これは居酒屋トークの収録については、良し悪しでしたね。
録音機能の音質がどうとか、そういう話ではないですよ。
カメラの設置場所によって、トーク参加者の喋る音量に差がついてしまうのです。
カメラを置く場所はどうしても、卓の中心にはなり得ない。(今はその考え方には囚われなくなりましたが)
必然的にと言うか、何も考えないで始めたら、カメラはテーブルの端っこに置くことになります。
その結果、今回で言えばカメラの直近に座っていた私の声は大きく、いちばん離れていたひでとさんの声は小さくなってしまいました。
音声トラックの調整でその差は縮めましたが、それでも音量差を無くすことはできず。
じゃあ無指向性外付けマイクを中心に置けば、それで解決か?
そうですね、解決できるかもしれませんね。できるものならね。
居酒屋のテーブルの真ん中に、マイクでもボイスレコーダーでもよろしいが、置きっぱなしにするのは難しいですよ。
いったん設置したマイクは原則動かせません。そこに鍋とコンロとか運ばれてきたらどうするのよ?(笑
あらかじめ天井から吊るすか?いや、クレーンで垂らしておくか?
いやいやいや、居酒屋でそこまでやりませんので。そこまでやるなら会議室とか使います(笑
録音環境の改善。これについては今後にご期待いただきたい。ノープランですけど!
今回はこの辺で。
ダラダラと書いてしまいました。すみません。たまにはいいよね。
書き忘れました、冒頭の写真はPhotoshopで彩度とシャープネスをプラスにしています。
居酒屋トーク動画については今後も模索していきます。
私の呑み友達は覚悟しておいてくれい(笑
次回からはいよいよ(?)クリスマスイルミネーション編に突入していくつもりです。
こういう写真を狂ったように載せる、そんなシーズンであります。

またぜひお立ち寄りください。よろしくお願いします。
m(_ _)m
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