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トップ > マイクロフォーサーズ > オリンパス「OM-D E-M5 markII」その3 動画中編「実戦投入の前に課題を解決」

●E-M5 markII 動画編の続きです

みんなーどうがのじっかんっだよー! おーびーしー!おーびーしー!ばちょーーん! いちにのさん、おんがくスタート! それはともかくE-M5 markII関連エントリです。 個人的な話になりますけれども、久し振りに動画マンとして最前線に立つことになっておりまして。 それもあって導入を急いだ、という背景がございます。 というわけで、当面の課題を、E-M5 markIIをパートナーとしてどのように解決していくか。 その辺りについて書いていこうと思っています。

・スペック談義は私は性に合わない

私は世間的には「機材買い過ぎ」の部類に入ると思います。 カメラ趣味と写真趣味を別物であると規定したとき、私のことを「カメラ趣味」と見る方が多いのではないでしょうか。 しかしながら、私はカメラ趣味、って言うのかな、機材オタクではございません。これは言っておきたい。 てか、うちのブログをご覧いただければ分かっていただけることです。機材の話なんか、いくらもしていないですよね? では写真趣味なのか?と言うとこれもどうかな。違うのかもしれません。 私にとってカメラと写真は同体、切り離せない存在です。 「カメラは何でもいい、撮れればいいのだ」みたいな発言もネットで目にしますが、本気で言ってるのかそれ? 少なくとも私は「カメラを使って、写真(もしくは映像)を撮る」ということを趣味としているのであります。両方必要。 ですから私の嗜好範囲には「スマホで撮る」は含まれません。あれは私の嗜好ではない。 いきなり話が飛びましたが、とにかく私は「カメラを使って撮る」ことを重視しています。 ですから、自分が使っていない、使う予定がない、そんなカメラに対して興味が湧きません。 今この瞬間現場での撮影において実現できるか、それが重要なのだ。 ですので、以前は食い入るように見ていた噂サイトはここ数年見なくなり、今に至ります。 良い機材のメカの美しさに魅かれる、写真はどうでもいい。 良い写真が撮れさえすれば、機材なんてどうでもいい。 …その両方に、私は同意いたしません。どうでもよくないです。両方必要です。 機材を駆使して良い写真を撮る。それが楽しいのではありませんか。そうではありませんか? まあそんなことはどうでもよろしい。本題に戻ります。 そんなわけで、私は必要とする以外のスペックについて語ることに、淡白です。 新しく出る機材についても、「それ何の役に立つのよ」という観点で見ています。 カメラのスペック「だけ」を重視しているわけではない、ということです。 例えば世間で人気らしいソニーのα7RII、冷静に考えて、何が嬉しいのです? 4200万画素?確かに広告の人は嬉しいかもね。でもそれだけ。 ボディ内手ぶれ補正?α7IIで実現してるじゃん。半分の値段で手に入るよ? 4K内部録画?自分で試したか?コンニャクがひどくて使いものにならないぞ? αのハイエンドマシン、コレクターとして羨ましいとは思いますが無理して手を出すほどではない、私はそう判断しました。 これも余談ですけどね。 で、E-M5 markIIですけれども。 私はこのカメラについて「現場で役に立つ機能が搭載されていて、実戦で役に立つ」と判断いたしました。 ここまで書いておいて何ですが、私はこのカメラを他人にはオススメしません。 高確率で初期不良→販売店に出向いてクレームをつける→メーカーに連絡して交換させる、 そんな七面倒臭いプロセスを必要とするカメラです。 そのやり取りを面倒だと思われない方には、文句なしにオススメです。 が、私はそれを無駄だと思っていますので、上に書きましたとおり、このカメラをオススメすることはありません。 カタログスペックだけでカメラを評価するようなことは、当ブログではいたしません。 自腹で購入して自分の手で触れて、品質も含めて使い心地を自分自身で検証する。 そのスタンスは今後も変わらないのであります。

・ロウ・バジェット動画業界の星

少し前に触れましたが、動画作成の需要というのは写真以上に広がっておりまして。 従来はスチル専門でやってきたカメラマンが動画も撮る、みたいな例はいっぱいあるそうです。 てか、動画もできないと仕事が取れない、という時代だそうですね。 一方で、動画カメラマンが「これからは写真も撮れないとねー」と言われる、なんて話は聞いたことがありません。 写真の存在はそのままに、動画の重要性が増している、ということらしいです。 で。動画の話に絞りますと。 低予算で小さなクライアントの仕事を請け負う場合の動画カメラとして従来君臨していたのがキヤノン5Dシリーズですが、 今はそこにソニーα7シリーズが食い込み、シェアを上げているという現状があるそうです。 この記事をマイクロフォーサーズ賞賛なのだろう、とご覧の方。残念でした(笑 低予算ウェブ広告動画向け機材の新星は、オリンパスではなく、パナソニックでもなく、ソニーα7シリーズであります。 ですが、私は申し上げたい。 このオリンパスE-M5 markIIは、その真価さえ知れ渡れば、α7を追い上げる存在になり得ます。 正直パナソニックが選んだ道は苦しいかと。画質で対抗する戦術ですものね。そうなるとセンサーの差でソニーが選ばれてしまう。 オリンパスは「手ぶれ補正」という、他に追随する者のないブルー・オーシャンを行くことに成功しました。 その上で画質と使い勝手を上げれば正当に評価される。 結果、E-M5 markIIは「動画すげえ」という位置に滑りこむ事になりました。必然と言ってもいいかもしれません。 オリンパスはアプローチの方法を考えれば、もう一度プロユースに食い込める可能性があります。 まあ、アプローチ以前に生産管理ちゃんとやれ、って話ですけどね。今の品質では巷間のプロは絶対に受け入れない。 岩合光昭氏や田中希美男氏や清水哲朗氏みたいな宣伝できる写真家にはまともに動く個体が行くんでしょうけどね(笑 これ、皮肉で言ってるんですからね。メーカーは謝罪しなくてもいいから心のなかで反省し、今後の生産体制を改善していただきたい。

・巨大な敵のひとつ、フリッカー

長々と前振りしました。ここからが本題です。 宣伝用ウェブ動画業界、その末席中の末席にいる私は、カメラひとつで撮り回るような日常を送っています。 そんな中で迎え撃たねばならない最大の敵とは何か。蛍光灯のちらつき、いわゆるひとつのフリッカーであります。 自前の照明すら用意できない、会議室の電灯でお姉ちゃん撮りをしなくてはならない。 ですから、フリッカー対策が必須なのです。 光を自分の自由に作ることが出来る、そんな恵まれた現場はむしろ少ない。私の現場では避けて通れない課題なのです。 このフリッカー現象ですが、こんなの素人の悩みだろ、プロは何とかするだろ常識で考えて…と思う方は甘い。 商業ベースに乗る映像でもフリッカー処理は懸案事項であり、対処すべき重要項目なのであります。 具体例を挙げます。 2014年にTBS系で放映されたテレビドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」、私も大好きなドラマです。 この第7話、江口洋介が裏切るのではないかと察知した唐沢寿明が夜のガーデンで江口洋介と対決するシーン、からの引用です。 このシーンでは、登場人物の背景の丸ボケがずっとチラチラ、フリッカーに類するちらつきをしています。 引用 (TBSテレビ「ルーズヴェルト・ゲーム」より。著作権法で保証されている範囲での引用として掲載) 莫大な予算を投じて制作される地上波テレビドラマですら、それを防ぎ切れない。 そんなフリッカー現象を、ちょっとした工夫で抑え込む方法があれば…

・いままで気付かなかった「まさかのフリッカー対策」

そして実用できそうな対策を見つけました。 何の事はない、フレームレートの変更で対応出来るようでありました。 蛍光灯のフリッカーは交流電源の周波数に従って点滅します。 電球の寿命が近いほどフリッカーは露骨になりますが、現場で蛍光灯を取り替えることができるわけでもなく。 ですので、シャッタースピードを電源周波数に沿わせることでフリッカーを「軽減」するという手法が採られることになります。 東日本は50Hzですので、シャッタースピードを50の倍数分の1にする。 西日本は60Hzですので、シャッタースピードを60の倍数分の1にする。 それがセオリーです。 また、それらに関わらずシャッタースピードが遅いほどフリッカー現象は抑えることが出来ますので、 1/30秒で回すことができればフリッカーを気にする必要がなくなるのですが、現実にはそれが難しいこともあります。 シャッタースピードが早いほど、フリッカー現象が顕著になるから、可能な限りシャッタースピードを遅くする。 遅いシャッタースピードで1/50もしくは1/60にして、1/30に出来るならかなり抑えこむことが出来る。 しかし、それらがすべて実現不可能な状況だったらどうするか。 シャッタースピードの変更には限度があります。映像の明るさ=表現に直接影響するからです。 が、映像表現に「シャッタースピードほどには影響しない」方法がありました。 フレームレートに細工をするのであります。 正直私としては「目からウロコ」でした。何だよ、こんなことでフリッカー除去できるのかよ! 実際の映像はこちらでご確認いただけます。 もちろん、この対策がベストな解決法ではありません。 例えば秒間30フレームで完成させたい動画について、フリッカー抑制のために25pで素材を撮ったとしたら、 差分は編集ソフトが補完することになります。高画質追求の本道からはちょっと外れた解決方法だとは言えます。 でも、この方法がまるっきり無意味だとは思っておりません。 環境的にどうしようもない場合、このまま撮り始めるしか無い場合、役に立つこともあるかもしれません。 最近の動画編集ソフト、特にCC化した後のAdobe Premiere Proにはフレーム補完が目に見えて向上したという見方もあるようです。 裏技的ではありますし、万人に通用する対処法ではないかもしれませんが、 心のどこかに留め置きいただければ、何かの役に立つこともあるかもしれません。

●今回はこの辺で。

まさかの「フリッカー対策だけで記事いっこ」でした。 フリッカー対策に限りませんが、とにかく現場で上手に運用する方法を挙げていき、以って高品質動画を作る糧としたい。 そう考えております。 次回もE-M5 markIIネタなんですけど、動画にするかどうしようか。これから考えます(笑 またぜひお立ち寄りください。よろしくお願いします。 m(_ _)m
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