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トップ > 日記・時事・業界 > これから写真ブログを始めようかと考えている方に その2「作品性と記録性」
2015/02/10 Tue 23:50 ブログ | ブログ | 日記・時事・業界
前回に続き、「レンズ交換式デジタルカメラを初めて手に入れて、その延長で『写真ブログ』を始めてみようかな、という方」に対して、
楽しいですよ、興味を持たれたのであればぜひやってみてはいかがですか、と背中を押すための記事となります。

0:前回のおさらい

ちょっと文字が多いですので、時折振り返りながら進めていきます。
ブログにかぎらず、新たにウェブサイトを立ち上げる時には「そのサイトが何を扱うのか」目的をあらかじめ明確にすることが求められます。
前回の記事で私は「そこは簡略化できる部分だ」と書きました。もちろんすっ飛ばしていいところだというわけではありませんが。

ただ今回は「写真ブログを作る、その事自体が目的だという姿勢でも良い」という趣旨で話を進めておりまして、
自分のブログの方向性なんて、最初は手探りでもずっと自由に書いているうちに次第に見えてくるものよん、
ということが言いたかったのであります。取っ掛かりの段階では型にはめてしまわずに色々試せばいいわけで。
もちろん最初から明確に表現したいテーマがあるのならば、こんな記事を読んでないでただちに取り掛かればいい(笑

写真趣味、カメラ趣味、私は「ほぼ同義」として捉えていますが、いずれにせよそれらの趣味にとって重要なのは
「アウトプットの機会」だと思っています。
アウトプットとは自分が表現していくことを指し、とりわけ今回の記事では「写真ブログ記事を公開すること」と規定しています。
写真趣味を始めたばかりですと「撮った写真をしまいこんで自分以外の誰にも見せない」あたりで落ち着きがちですが、
アウトプットというのは基本的に快感を伴う行為でして、どのような形であれいったんこれを始めると病み付きになる、と思っています。

また、アウトプットが存在することではじめて人はインプットを意識するのではないか、とも考えておりまして、
インプットとは実体験や知識の吸収などで自分が何かを獲得していくことを指し、今回の記事では「記事のベースを成す」ことと規定しますが、
「インプットを消化加工してアウトプットに反映させる以上、アウトプットの質はインプットの質に依存する」とも言えるかもしれません。
以上が、ちょっと加筆しましたが前回のおさらいです。

さて。今回は「写真ブログをやってみたい、でも何を書けばいいのやら」というブログ立ち上げ直後の状態において、
どのようなことを書けばいいか、考える一助となるような内容にしていきます。

1:最初のうちは興味に従ってなんでも書く

「来月海外旅行に行くからカメラを買う」とか、明確に理由があって購入する方は良いですが、
「何となく興味が出たのでカメラを買いました、さて何を撮るかねえ」という方もおられるかもしれません。
で、写真ブログってネットを巡回してたら面白そうだった、自分でもやってみたい、と思ったとします。
その場合、どんな話題を採り上げたら良いのか?普段だって何を撮ればいいか分からないのに!
という方もおられるかもしれません。ここは敢えて決め打ちしていきます。何でも良いのではないでしょうか!

と、これでは全然決め打ちしてないですね。
一例を挙げますと、
自宅近所の空き地に咲いたタンポポ
隣の家に住み着いているノラネコ
部屋干ししている洗濯物
今日の夕飯
居酒屋で乾杯している瞬間
雨上がりの水たまり
…まあ、言い出すとキリがないですね。本当に何でもいい、と思っています。
ただ、それらをブログの記事に仕立てるにはひと工夫必要です。読んでもらわなくてはなりませんので。

私の場合、読みやすさと内容の充実を意図して「文章との両輪で表現していく」ことを意識しています。
人によってはポエムを添えるかもしれませんし、音楽をくっつける方もおられるかもしれません。
EXIF情報を併記して撮影環境について解説する方もおられるかもしれません。人それぞれですね。

ただ、そのような一見無限の広がりを見せるような題材も、大きく分けると2つの潮流があることに気付きます。
次の項ではそれについて書いていきます。

その前に、若気の至りその2!パナソニックの高級コンパクト「LX2」で撮りました。
都営浅草線新橋駅にて。露出もホワイトバランスもテキトー!いや当時は一生懸命だったんだよ!
P1000350

2:作品性と記録性

さて気を取り直して。
写真ブログは「とりあえず始める」でもOKなのではないか、
アウトプットの機会を持っておくことは大切なのではないか、
内容は自分の興味に従って、何でも良いのではないか、
と、ここまでに書いてきました。で、その内容の件なんですけども。

写真ブログに掲載する写真って、大きくふたつの潮流があると思っています。いや私が思っているだけではないですが。
すなわち「作品性」を重視するか「記録性」を重視するか、ということです。

ここでは「作品性」とは、カメラという道具の性能(あるいは限界)を活かして芸術表現をしようという試みであるといたします。
また「記録性」とは、カメラという道具の写実性を利用して他人に何らかの情報の伝達をしようという試みであるといたします。
これらは対義語ではなく、写真の要素のリストアップです。ですからひとつの写真で「作品性」と「記録性」は混在し得るものです。
「この写真は作品性が高いな」という時は記録性がゼロであるとは必ずしも意味しませんし、
「この写真は記録性が高いな」という時は作品性がゼロであるとは必ずしも意味しません。
例えば、私個人的にこの5年ほどでもっとも印象に残る写真は有名な「週刊ポスト2011年4月1日号の表紙」なんですけれども、
この写真については「作品であると同時に記録であり、記録であると同時に作品である」と言えます。
「この写真は作品か記録か」という評価を超えたところに、写真の真の価値があるのかもしれません。
一応書きますと、これは「上手下手」の話ではありません。そのあたりの話にもおいおい触れていきます。

で、今回の主題に立ち戻って。
「最近新たに『趣味としてレンズ交換式デジタルカメラを始めてみよう』と考えた方が写真ブログを始めようと思うにあたって、
作品性・記録性のどちらに軸足を置いて記事を作っていくのが良いか」という話に移ります。
「そんなの好きな方をやりゃいいんだよ」と言うのは簡単です。が、このように記事にした以上は決め打ちしようと思います。

作品性と記録性、どちらに軸足を置くか=どちらを意識して写真を撮るか。
私としては「作品性」に軸足を置いて撮ることを提案したいと思います。
実は写真を撮る時「ブログの記事に載せる」ことを意識した時、よほど明確な目的意識を持っていない限りは、
ブログ用の写真は「記録性重視」に偏る傾向があります。当ブログが良い例です(笑)
手前の例で恐縮ですが、お世話になっている凄腕のプロカメラマン氏にも「ブログの写真って、説明的になりがちですよね」と言われて、
なるほど私自身その傾向があるなあと自覚することでもありましたのでなるほどと相槌を打ったりしました。
もっとも私は(すべての写真ではありませんが)機会あれば「記録性を持ちながらも作品性を内包する写真」を撮りたい、と思うのですが、
これがなかなか腕がついてきません(笑)いや笑い話じゃないってばよ。

とにかく、ブログに掲載することを意識した時点で写真は記録性に偏りがちになる、
だから撮影の時点では多少でも「作品性」に思いを馳せてバランスをとってみてはどうか、ということが言いたかったのであります。
もちろんご自身に明確なビジョンがあるのであれば、それに邁進すればよいのですけれども。

ここで晒しておきます。
普段は「記録性」に重きを置いた写真ばかり掲載していますが、たまに作品性をちょっぴり意識すると
このような「イキリ写真」を撮ってしまうのです。キャーハズカシイ
DSC04966

話をそらします。
この記事の主たるターゲット読者「レンズ交換式デジタルカメラを手に入れて、カメラ趣味を始めようという方々」に宛てて書きますね。
写真ブログや写真共有SNSやカメラ雑誌の写真投稿欄などを見ていますと、軒並み「作品性」を重視した写真がもてはやされています。
露出も色も美しく調整され、まるで絵画のように仕上がった写真が素晴らしいとされる時代です。
そのような写真を作り上げる手間も労力も作品の素晴らしさも理解する、その上で申し上げます。それが全てではない。
レンズ交換式デジタルカメラを手にしたばかりの方がそれらの鮮やかな写真をご覧になって、
「ああ上手だなあ、それにひきかえ自分が撮った写真はどうしてこんなに地味なんだろう、こんなの人に見せるの恥ずかしい」
と思ってカメラ趣味・写真趣味に気後れしてブログで公開することに尻込みするようなことになる可能性があるとしたら、
私は「断じてそんな引け目を感じることはありません」と言いたいのです。

「写真は目の前にあるものをそのままを写すものではない」という言葉があります。
カメラという道具を絵筆のように、自分の意志を込めて撮る…というふうに捉えると考えれば確かにそのとおりです。
がその一方で、作品性を追求するあまり「これ、写真か?」というものがはびこっているのも事実です。
スーパームーンの時などが顕著でしたが、Twitterを見ていても明らかに「これ合成ですよね」という写真が飛び交っていました。
節子それ写真やない、CGや。

上の方で私は「作品性と記録性、どちらかと言えば作品性を意識して撮った方がいい」と書きました。
それはあくまでも「撮影現場での、気持ちの在り方」について書いたのであり、画像作成上のポリシーを書いたわけではないのです。
話が小難しくなってきましたね。すみません。
要するに書きたかったのは、

写真趣味を始めた直後、自分の写真に自信が持てなくても、それでも掲載することに価値はある。
世間はそれを嘲笑するような人ばかりではない。


ということであります。

今回はこの辺で。
趣旨は一貫して「写真ブログ面白いですよ、せっかく興味を持ったんなら、やってみましょうよ」なのですがダラダラしてきましたね。
でもこのシリーズ、まだまだ続きます。
が、CP+2015がありますので中断しそうです(笑

またぜひお立ち寄りください。よろしくお願いします。
m(_ _)m
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