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トップ > ソニーα > ソニー「α7II」その10 ファームウェアアップデートの効果や如何に?
2015/01/11 Sun 23:00 ソニーα

※筆者注:いくつかのご指摘をいただき、趣旨がより伝わるように加筆修正しました。
本記事の趣旨は変わらず
「五軸手ぶれ補正」という言葉から受けるイメージほどにはα7IIの手ぶれ補正は強くなく、ファームアップ後もその印象は変わらない」
です。
「五軸手ぶれ補正の効き具合」の話ですから、私としてはオリンパス機を無視することができません。
随所で引き合いに出しますが、それによってソニーそのものを貶める意図は無いことを明記いたします。

ソニー注目の新型デジタルカメラ「α7II」関連エントリです。
昨日、ソニーから「ファームウェアアップデート」が告知され、即日実行可能となりました。

デジタル一眼カメラ「ILCE-7M2」本体ソフトウェアアップデートのお知らせ

内容は「手ブレ補正動作の安定性を向上しました。」との事で、
文章の記述にちょっぴり「?」がつくものでした。私はあまり理解できてません。これ、手ぶれの効きが良くなった、のとは違うよね?
例えばですが、同じソニーの「α77II(似た名前ですが、一眼レフスタイルのAマウント機です)」のファームアップ告知は、こうでした。

デジタル一眼カメラ「ILCA-77M2」本体ソフトウェアアップデートのお知らせ
こちらでは「オートフォーカス速度が向上しました。」と明記されています。「オートフォーカス動作の安定性を向上しました」ではなく。
こういう「アップデート内容の説明」では、ユーザーにとって具体的にどのように変更が加えられるかも記載されている方が親切なはずで、
実際上のα77IIの例ではそうなっています。が、今回のα7IIでは「手ぶれ補正動作の安定性の向上」という、どうにも意味不明なものです。
ユーザーとして従来「動作が不安定だな」と感じ取っていたわけではなく、
「五軸手ぶれ補正という言葉のインパクトほどではないにせよ、効果はあるような」と思いながら使っていましたので、
今回のファームアップはユーザーの私としてどのようなメリットがあるのか、よく分かりません。
あるいは、今回は内部処理だけの改善なんじゃないかな?と思える記述に見えました。私には。

ですので、実際の所どうなのか、早速アップデートしまして昨夜ちょっと撮り歩いてきました。
行った所は上野です。
手ぶれ補正の効果を確認することが主眼ですので、シャッタースピードを1/4秒固定にしました。
使用したレンズは「Carl Zeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8ZA」です。
ぶれてます(笑
いやそれ被写体ぶれだから!と、手前の人物だけ見て思う事なかれ。全部ぶれてますよね?
DSC01125

ぶれてます(笑
私の撮り方が悪いのか?いや私だってそれなりにボディ内手ぶれ補正カメラの使い方は心得ている、はず。
かつ、1/4秒縛りということでカメラのホールディングにも気を使っていました。が、現実はこう。
ぶれた写真だけ敢えて掲載してネガキャン張ってるだろ!?と思われるかもしれませんが、んなこたーない。
それなりに気を使って撮り歩いて、結果がついて来ないことを誠実に書いています。そこは信用していただくしかないですね。
ここで手ぶれ補正効果が見られなかったことへの考察については下で少し触れますね。
DSC01119

ようやくぶれない写真を撮ることができるようになってきました。
状況次第ではきちんと止めて撮ることができます。
DSC01130

東京駅に移動、人通りの少ないホームで撮りました。ぶれてません。
人が多数行き交う街中では私は周辺の善良な通行人に気を使いますので、
上の2枚を撮る時には、その意識が手元に微妙に影響していたのだろうと思います。
もっとも、オリンパス機ですとそれでも止めて撮ることができますので、やはり(オリンパス機に比べて)効きが違うな、とは思います。
私達デジタルカメラユーザーにとっては、「五軸手ぶれ補正」はボディ内手ぶれ補正機構におけるブレイクスルーとして記憶されますが、
α7IIに対して五軸手ぶれ補正という「言葉」に期待したら、多少の拍子抜け感はあります。
DSC01131

この写真は私としては満足しています。
とっさにモノクロにして後ろ姿を撮りました。髪の毛まで解像しています。
1/4秒で撮った証拠に、というわけではありませんでしたが、入線してきた電車を流して撮っています。
きちんと構えてじっくり狙える状況では、手ぶれ補正の効果はあるのだということがしっかりと確認できますね。
DSC01141

α7IIの五軸手ぶれ補正は、「OM-D」シリーズのそれに比べて、明らかに手ぶれ補正されているという実感が少ないです。
焦点距離と画角の相関がフルサイズセンサーと違うんだから当たり前か、とも思ったのですが、
それを差し引いてもオリンパスの五軸手ぶれ補正の方が効きが良い、この点は主観ながら感じます。
例えば55mmゾナーと焦点距離が近いマイクロフォーサーズレンズと言うと我が家では「オリンパス60mmマクロ」ですが、
それを使っている時の感覚と比べても、明らかに55ゾナーを付けたα7IIの方が効きはマイルドです(優しい表現)。
同じ「五軸手ぶれ補正」で、センサーの違いを踏まえても実用上ここまで違うと違和感があります。

で、ファームアップでそれが改善されたか、ですけれども。
「何となく効きが良くなった気がする」という程度に落ち着きます。
その感想も「動作を向上した」というアナウンスとファームアップの手続き自体に暗示を掛けられている可能性が高いように思っています。
実際のところはどうなんでしょうね。冷静に考えたら、あまり変わらないですよね?

ただ「この先もあり得ない」と思っていたEマウントへのボディ内手ぶれ補正搭載は、充分すぎるほどエポックメイキングです。
センサーサイズの違いは大きい、開発も大変だったのだろうと思います。
五軸手ぶれ補正の(フォーサーズに比べて、という意味で)大型化、そしてそれを小型ボディに収めるための「コンパクト化」。
α900当時の開発者インタビュー記事を今もウェブ上で閲覧することができますが、
カメラマンWeb ザ・開発者インタビュー ソニーα900
当時の書籍や他のウェブ記事でも「フルサイズボディ内手ぶれ補正実装には苦労した」という一節が見られました。
今回のα7IIについての開発者インタビューを私はまだ読めていませんが、
手ぶれ補正機構つきフルサイズセンサーを小型ボディにしまい込む苦労は大変なものがあったはずで、
それを考えますと「α7シリーズに搭載してくれただけでもありがたい」という気はいたします。
これは余談かつ邪推ですが、ペンタックスがフルサイズ機を開発中、という噂が流れてしばらく経ちますがなかなか結実しないのは、
フルサイズセンサー用のボディ内手ぶれ補正機構を開発するのに手こずっているからなのではないでしょうか?
私個人的には、「五軸手ぶれ補正」という言葉に惑わされず「α900・α99並に効いてくれればそれで充分」
というスタンスで運用しようと思います。過信は禁物ネー

「フルサイズなんだからフォーサーズより効きが悪くて当然」と納得するしかないのでしょうか。
でも、それはソニーの開発者に失礼ですよね。
α900の手ぶれ補正が「α700以前に比べて悪い、フルサイズだから同一比較すべきでない」なんて議論は無かったはずですので。
「センサーサイズがデカイから仕方がない」と落ち着くのではなく、より良くシステムが練りこまれることを期待します。

今回はこの辺で。
手ぶれ補正の効果検証(を名目にした撮り歩き記事)はもう少し続くかもしれません。続かないかもしれません。
またぜひお立ち寄りください。よろしくお願いします。
m(_ _)m
DSC01121

今回の
撮影機材
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