ソニーα・マイクロフォーサーズのデジタル一眼カメラで撮影した動画や写真、初心者向けや撮影現場で使える撮影術や新製品レビューも豊富。クリスマスイルミネーションなど季節ごとの写真も充実しています。読み物としても充実させることを目指しています。
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2011/07/30 Sat 22:55 マイクロフォーサーズ
オリンパスの新型デジタルカメラ「E-P3」の感想記事です。

前回
オリンパス「PEN E-P3」
の関連記事になります。

2泊3日で北海道に行ってきました。
今回はαシリーズはお留守番、E-P3と交換レンズだけで出掛けてきました。
旅行詳細は別エントリにまとめていきますが、
ここでは「E-P3を数日間使い込んだ感想」を箇条書きにしていきます。

●電池の減りの早さを侮るなかれ。

電池は、そりゃもう減りまくります。
私の場合1日あたり約400枚のシャッターを切り、700枚程度の画像を生成しました。
で、1日持ちませんでした。300シャッターあたりで電池切れを起こしました。
ですので、終日使い込むつもりなら予備電池は必要になるかもしれません。
今回同梱されていた充電池はBLS-1という、E-P1時代からあった電池ですが、
今秋以降はBLS-5という新型電池に切り替わるのだそうです。
容量自体は変わらないそうですが、
BLS-1とBLS-5では充電器は共用ではないとのこと。それはともかく。
300枚撮れれば電池の持ちは充分、だとも思うのですが、
光学ファインダーではありませんのでライブビューは動きっぱなし、
撮影ごとの画像処理も大変なわけですので、電池の持ち問題は宿命とも言えそうです。

●アートフィルターブラケットは使える。

ブラケット機能というのは、要するに「1回のシャッター時に、異なる設定の複数の画像を同時生成する」
という機能なわけですが、
従来は露出を変えて3回シャッターを切る、というようなものでしたが、
E-P3では
「ホワイトバランスブラケット」
「ISO感度ブラケット」
「フラッシュ補正ブラケット」などとバリエーションも広がりました。
その中でも最も「これは使える」と感じたのが、
「アートフィルターブラケット」であります。
これは、シャッターを切ると、アートフィルター効果をかけた画像を同時生成するというもので、
アートフィルター種類別に
「このアートフィルターはブラケットする」「このアートフィルターはブラケットしない」と、
On/Offできますので、
アートフィルターと画像仕上げのバリエーション全てを生成する設定にすると、
最大17枚の画像を1回のシャッターで生成することになります。
もちろん、一瞬で17枚の画像を生成できるわけではなく、それなりに時間はかかります。
私の場合、ドラマチックトーンとクロスプロセスを最も多くブラケットして撮りました。

アートフィルターを反映していない「元画像」状態のもの。
P7280135.jpg

「クロスプロセス」を同時生成。
P7280136.jpg

「ドラマチックトーン」を同時生成。
P7280137.jpg

こんな感じで、1回のシャッターでアートフィルター画像をどんどん作ってくれます。
もちろん「このシーンではこのアートフィルターは効果を発揮できてないな」というのはあります。
しかしだからこそ、アートフィルターブラケットを使用することには意義があると思います。
後で見返すと意外な発見もありますし。


次のエントリにも続きます。
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関連記事
2011/07/25 Mon 23:22 マイクロフォーサーズ
正式発表から1ヶ月弱、
もともと購入するつもりはなかった、「へぇ、モデルチェンジするんだ」程度の思い入れだったはずなのに、
気がついたらうちに居ました。オリンパス入魂の新型マイクロフォーサーズ機であります。

DSC03963.jpg

PEN第三世代、とのことで、昨今ウェブ上では至る所で広告を見かけます。



宮崎あおいは女優さんですから、きりっとしたシーンもこなすのは当たり前。
しかし、私はやっぱり宮崎あおいには普段着の自然体チックなシーンが似合うと思います。
主観ですが。



さて、本題に戻りますが。
今回購入したのは以下の3点です。
衝動買いにしてはかなりの散財でありますが、
まあ今回は許していただきましょう。
α77貯金は振り出しに戻りました(笑

オリンパス「PEN E-P3」
オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」
パナソニック「LEICA DG SUMMILUX 25mm f1.4 ASPH.」

P0251402.jpg

今回は「E-P3」についてのファーストインプレッションです。
まだ実際に撮り歩いていませんので、単なる第一印象に過ぎませんが。

●ボディはシルバーで個人的には大正解。

発表時に3色ともウェブで見ましたが、「これならシルバー一択だろ」と即決。
我が家のE-P1は白でしたので、同じ色はつまらないから避けよう、と
では黒はどうかというと、まったくの主観ですが、食指が動かない。
今回のチョイスは金属感溢れる銀色にしました。
実際のところ、予約状況だけで見るとシルバーが圧倒的に人気なのだそうです。
これは先述のCMにおける宮崎あおいが持っていたのがシルバーだった点も大きいのかと。
いわばイメージカラーみたいなものですよね。

●カスタマイズの豊富さは相変わらず。

これでもか、というほどのカスタマイズの自由度の高さが魅力のPENシリーズですが、
そのDNAはE-P3にも受け継がれていました。
デフォルトの設定メニューでは、アスペクト比や画質モード、連射の有無程度しか設定できませんが、
それらの項目の下のほうにひっそりとある「歯車マークのメニュー表示」をオンにしますと、
新たに膨大な設定項目が追加され、選択設定できるようになります。
ライトユーザーはオートで撮ればいいとも思いますが、
ちょっと「カメラを俺仕様にしたい」という欲を持つならば、
この歯車メニュー設定の開放は必須であります。 

●確かにAFは速くなった。

E-P3最大の「売り」AF速度の改善は、確かにあったように思います。
体感速度もE-P1に比べて向上しています。
が、私の主観で恐縮ですが、「目をまん丸にするほどの爆速こりゃびっくり」というほどではありません。
望遠を使えば、速ければ速いなりに迷います。
そもそも私はAFについては「速さ」より「正確さ」を求めていますので、
そのあたりは今後使い込んでいって感想を述べることにします。

●背面液晶はとても綺麗。

E-P1最大の不満点のひとつに「背面液晶がみづらい」というのがありました。
E-P3ではその不満を解消してくれています。
今回採用された有機EL液晶は解像度も高く、MFも心地よく行うことができます。
が、日中の屋外で試していませんので、もしかしたら昼間は見づらいのかもしれません。
まあ、見えない困った、なんてことはないでしょうから心配はしていませんが。

●標準レンズはちょっと格好良くなった。

私は今回「レンズキット」を購入しました。
これはボディにレンズが1本ついてくるタイプの商品構成でして、
17mmF2.8のパンケーキレンズは(すでに持っていますので)不要として、
標準レンズ(14-42mm、換算28-84mm)をゲットしました。
写真では伝わらないかもしれませんが、
この「新」標準レンズ、高速AF対応なのがセールスポイントらしいのですが、
サイズも微妙に小型化され、デザインも若干格好良くなっています。

左がE-P1付属の標準レンズ
右がE-P3付属の標準レンズ
DSC03972_20110725220134.jpg

私はソニーα使用時は圧倒的に単焦点レンズを使用する機会が多いのですが、
PENでは逆に標準レンズを使用する機会がもっとも多い状況になっています。
レンズの「写り」の部分にたいして期待していない→ならズームが便利じゃーん
という思考が働いているからだと思っています。
今回「比較的高性能という触れ込みの単焦点レンズ」を買い増したので、今後は単焦点の出番が増えるかもしれませんが、
それでも標準ズームの出番は無くならないと思いますし、
せっかく使い倒すなら格好いいほうがありがたいと思っています。

●アートフィルターの処理が速くなったように感じる。いや実際速いはず。

E-P1でアートフィルターを使用すると、シャッターを押した後、液晶画面がブラックアウトして、次の撮影まで待たされます。
使用するアートフィルターによってはその「間」が1秒ぐらいあります。これはアートフィルター使用下におけるテンポ重視の連続撮影を事実上不可能とするもので、アートフィルターで売ろうとするオリンパスにとってはかなりのネガティブファクターだと思うのですが、E-P3で見事にそれを改善してきました。
液晶表示のブラックアウト時間が短縮された、という記事をどこかで読みましたが、
撮影直後の画像処理そのものも速度向上が図られ、快適に撮影できるようになったという印象です。

まだ箱を開けて電池とレンズとSDカードを取り付けて部屋で数枚試し撮りしたレベルですので、
偉そうなことは言えないのですが、
総合的な印象としては、
「E-P1のもっさり感やイモ臭さを削ぎ落とした、精悍なモデル」
という印象です。

DSC03971.jpg

最後に。苦言を呈します。
E-P3を購入した際、下の写真にあるクリアファイルをいただいたのですが、
P0251397.jpg
おまけでいただいた点はありがたい、うれしい、率直に思いますが、

何故宮崎あおいのクリアファイルにしない

パナソニックなら綾瀬はるかを起用するだろうし、
ソニーなら北川景子を起用するだろうし、
キヤノンなら渡辺兼を起用するであろう局面で、
カメラの写真を使ったクリアファイル。
本気で勝ちに行く気があるのか?などと疑ってしまいます。
ここは宮崎あおいではないか!?

まあ、そんな糞真面目なオリンパスというメーカーを、とても愛らしいと感じる今日この頃ではありますが。


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関連記事
2011/07/04 Mon 00:06 マイクロフォーサーズ
6月30日、オリンパスの新製品発表会があり、
いくつかのボディとレンズの発売予定が公表されました。
この夏から秋にかけての新製品群だったわけですが、
そのなかのひとつ「PEN E-P3」に、
「これは欲しい」と、私の物欲アンテナがピンコ立ちしましたので、
今回はそのあたりを書こうと思います。

P0031105.jpg

現在我が家のマイクロフォーサーズボディは、「E-P1」のみ。
私はそれにじゅうぶん愛着を感じておりまして、
また、新製品とは言えないながら個人的には他機種に対して劣っているとも思っておらず、
そんな現状で新ボディを買い求める必要があるのか、とも思っています。

ですので、今回は、
「E-P1に対して持っている満足点をE-P3が損なっていないか」
「E-P1に対して持っている不満点をE-P3が解消しているか」
「新機種に対して求める新しい要素をE-P3が持ち合わせているか」
という3点について考えていきます。

「E-P1に対して持っている満足点をE-P3が損なっていないか」

満足している点、というのは、現在も頻繁に使っている点、とも言えますから、
以下の内容になります。

○小柄な金属ボディ
 これについては文句無し。
 E-P1は、ずっしりと重い金属ボディが所有欲を満たしてくれました。
 E-P3は前面も背面も金属の外装だそうです。これは期待したいです。

○多彩なアートフィルター
 最近はフォトショップでの加工に対する「これってどうなのよ」感も薄れてきて、
 アートフィルターで出来ることは自宅でも出来る、というような状態ではありますが、
 それでもなお「現場で効果を確認しながら撮影できる」という点は魅力です。
 E-P3にも当然搭載されている機能ですので安心です。

○正方形フォーマット
 正方形フォーマットは楽しいですね。写真は引き算、などと言いますが、
 引くところが無くて画面の左右まで削った、みたいなシンプルさが良いです。
 この機能も当然引き続き搭載されます。

○カスタマイズの自由度の高さ
 E-P1の設定項目は実に多岐にわたります。
 自分の撮影目的に合わせたカスタマイズが自在に行えます。
 E-P3に関しても、オリンパスの公式サイトの仕様を見る限り、
 カスタマイズはかなり自由に行えるように見えます。

まあ、E-P3がE-P1やE-P2に比べて退化しているとは考えにくいので、
このあたりは普通に「引き継がれている」と考えて間違いないと思っています。


「E-P1に対して持っている不満点をE-P3が解消しているか」

私はE-P1を、愛着を持って使っています。
愛着を持って使っている、とはいえ、全てを礼賛しているわけでもなく、
それなりに欠点があることを認識した上で使っています。
私にとってのE-P1の欠点、不満点とは。

○高感度ノイズが多い。
 E-P1は発売当初から「ノイズが多い」と評されていた機種でした。
 ISO800でノイズが目立ち、ISO1600は正直「写せるだけ」という印象です。
 マイクロフォーサーズは素子単位での受光面積、利用効率がAPS-Cセンサーに勝る
 というような触れ込みがあったはずですが、
 結局ノイズ対策には生かされていない印象です。
 が、さすがに技術の進歩はあったようで、E-P3はISO12800まで。
 オートISOの設定は1600が上限のようですが、
 ISO1600の画質は実用レベルであろうと期待できます。期待ですけど。

×背面液晶がチルトしない。
 これについては今回も同様、背面液晶は動きません。残念。
 発表された別の新機種E-PL3は背面液晶が可動するようですので、
 今後のPENシリーズは可動液晶がデフォルトになるのかもしれませんね。

△AFが不正確。
 AFが「遅い」ではありません、「不正確」だという話です。
 狙ったところにピントが合わないことが多いということですね。
 αのデジイチですとピントが狙ったところに合わせられますから、
 一概に私の腕前が悪いというわけでもなさそうです。
 最近はちょっとコツを覚えまして、中央に表示される四角形の右辺
  □←こちら側の線
 でピントを合わせるようにしています。
 AFの速さについてですが、
 正直E-P1についてAFが遅いことは気になりません。
 というかそれほど遅いとも思っていません。
 E-P3は現役最速、みたいな宣伝をしていますよね。
 それを味わってみたい、程度の興味はあります。
 が、それは正直どうでもよろしい。AFの正確さの方が大切です。
 AFのメカニズムから見直しているとのことですので、
 改善されていることを激しく期待します。

△二重のタイムラグによって撮影機会を逃す。
 タイムラグ、というのは、要するに、
 「この瞬間を撮りたい!」と思ったときにシャッターを押しても、
 実際に撮れる写真はその半瞬も一瞬も遅れたものである、ということです。
 これには原因がふたつあると思っておりまして、
 「ライブビューの表示にかかる時間差」と
 「シャッターボタンを押してから写真が撮れるまでの時間差」
 のふたつ、これが致命的にE-P1の「速写性」を損なっていると考えています。
 これを意識するようになったのはやはり、娘を撮るようになってからですね。
 すごくいい表情をしたと思い、シャッターを切ったら、眼をつぶっていた、とか、
 大きく動いてしまって被写体ブレした、とか、
 私の腕前の問題を差し引いても、カメラの仕様によってチャンスを逃している点は否めません。
 もっとも、これはある程度仕方がないとも思っていて、
 αを使っていても、α550のライブビューでは娘の表情は追えません。
 子供を表情重視で撮るには光学ファインダーで撮るしかない、が私の結論であります。
 (動画ならEVFでもいいんですよ、前後のタイミングも連続して撮れるんですから)
 ですので、PEN(というか、現行のライブビュー機すべて)は「子供を撮るには不適当」
 というのが現時点での私の答えなのですが、
 それを覆すほどの何かをE-P3は持ちうるか。おそらく無いでしょうね。

○被写界深度が深い。
 マイクロフォーサーズ機を使っていて、これについて文句を言うのはフェアではありませんね。
 これが納得いかないならNEX使っていればいいわけですから。
 ですから、ひとまずこれについては不問とします。

○?背面液晶の性能が低く、視認性が悪い
 PENシリーズに対する大きな不満点のひとつです。
 ライブビュー機が、液晶が見づらくてどうするよ?と思っていましたので、
 この点が改善されるのは歓迎すべきことです。
 話はちょっと変わりますが、コニカミノルタの「α-7 Digital」と「α-sweet Digital」は、
 当時既にロートルになりつつあった「600万画素CCD」を採用していました。
 それがソニー製「α100」になった途端に「新開発の1000万画素CCD」搭載です。
 ソニーは「うちは外注せずに内製ですから妥協しなくていいんすよグヘヘ」
 というようにコメントしていましたが、
 オリンパスにも部品によってはコニカミノルタのような外注ゆえの悲劇があるのかもしれません。
 ともあれ、液晶画面の解像度が上がるのは良いことです。
 スマートフォンも解像度競争に入っていますので、綺麗に見えて当たり前の時代になっています。
 背面液晶の解像度は重要な要素であると思います。
 
というかですね、
そもそもPENシリーズは、別段「時代の最先端を走る超高性能カメラ」というブランドではないですよね。
むしろ、「なんで今更その程度の性能のものを出すの?しかも10万超えとかありえねー」
という評価だったはずです。
マイクロフォーサーズのPENシリーズは、
「そこそこの性能のものを、それなりに洒落て見えるパッケージングをして」
売っているカメラだと思うんです。
ですから、このカメラは所有欲を満たしてくれるか否か。それを最重要に考える必要があるのだと思います。
性能はイマイチで当然、なんですから(笑

で、次はそんな「ビミョウな」カメラについて、
「新機種に対して求める新しい要素をE-P3が持ち合わせているか」
ということを考えてみます。

せっかく新しいボディが欲しいと思いたったわけですから、
多少のわがままを思い浮かべてみて、それを叶えてくれるボディなのか、
考えてみるのも悪くないと思います。

とは言っても、私には以下の一点なんですよね。

○使ったことのない、使ってみたいアートフィルターが搭載されているか。

この点については、今回新作のアートフィルターこそありませんが、
「これまでのアートフィルター全部入り」
という、泣く子も黙るセールストークが炸裂しておりまして、
正直この一点のみにおいても私は購入する価値アリ、と思っております。

PEN買うならアートフィルター使ってナンボ

と、主観ながら私は本気でそう思っており、
アートフィルター使わないならPENを使う価値なし、とも思っておりますので、
アートフィルター使いな人々にはE-P3は強烈なインパクトを持っているはずです。

つらつら書いてきましたが、
要は、
「E-P1の良いところはすべて踏襲していて」
「高感度ノイズについて改善が見られて」
「アートフィルターが全部入り」
だけど
「液晶が可動しない」
「シャッターラグは相変わらずの可能性が高い」
「AFはある程度正確なの?」
というカメラを10万出して買う価値があるか、というあたりで悩んでいます。
ここまで書いた以上は発売日にゲットしたいと思っているのですが、
さてどうしようか、と悩む物欲の夏が訪れた感じです。

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